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2025年6月 5日 (木)

手術のトラウマ(2)

前回記事のつづきです

脊柱管狭窄症の手術直後、兄家族とラインするほどの余裕がありましたが・・・

あの後、麻酔が切れてきたのか?
だんだんと、手術した箇所に痛みを感じるようになってきました

そりゃそうですよね
腰椎にボルトを埋め込む手術をして、腰のあたりを切開したわけですからね
痛みが出て当たり前です

それでも、PCAポンプって言うんですか?
痛くなったら自分でスイッチを押すと、痛み止めの液が自動で投与されるような仕組み
あれに何度も助けられました
手術した日の夜は、一晩中痛みに耐えるものと思っていたんですが
痛み止めのおかげか?想像していたよりも痛みは少なかったように感じました

その代わり・・・

痛みではなく、他のことで一晩中、ずっと苦しめられていたんですけどね (*-ω-)ウンウン♪



何に苦しんだのか?

まずは、前回の記事にも貼り付けた、この画像をもう一度みてください↓
Dsc_2660_20250604090501
手術後に、いろんな管に繋がれた状態を絵にしたものですね

・口には酸素マスク
・左腕には点滴
・背中に「硬膜外麻酔」チューブ
・心電図モニターが三か所
・傷口近くからの血抜きのドレーン
・おちんちんには、尿管カテーテル
・足には、フットマッサージャー

こんなにいろんな管に繋がれてたら、そうそう身動きが取れません 

それでも
酸素マスクはある程度時間が経ったところで、外されたし
点滴は、一度針を刺しちゃえば、どうってことないし
背中の「硬膜外麻酔」チューブは、本当に貼られていたのかさえ定かではありません(自分では見えないので)
心電図モニターは、そんなのあった?程度だったし
フットマッサージャーは、気持ちいいくらいでした

となると、問題になるのは「血抜きドレーン」か「尿管カテーテル」に絞られてきましたね ( ´艸`)

「血抜きのドレーン」は、ベッドの右側に血を貯める袋がぶらさげられていました
なので、仰向けに寝ると、管は自分の身体の下敷きになります

「尿管カテーテル」は、ベッドの左側に尿を貯める袋がぶらさげられていました
おちんちんから管が出ているので、仰向けで寝ていても管が邪魔になることはありません

手術から戻ってきたときは、ベッドに仰向けに寝かされていました
ただ、ずっと同じ姿勢でいるのは、だんだんと辛くなるもので、たまには、横向きになりたくなりますよね?
そんなときは、看護師さんに頼んで横向きに態勢を変えてもらいます

最初に姿勢を変えてもらったのが、左向きでした
この向きは「血抜きのドレーン」と「尿管カテーテル」の、どちらの管も邪魔になりません
(管が体の上や下を通ったりせず、ごちゃごちゃにならないって意味です)

仰向けと左向きの交互に姿勢を変えることで、たくさんの管もあまり気にならずに、一晩くらいなら過ごせるかも?
手術直後なのに意外と冷静な、おいらなのでした

ところが・・・

そう簡単なことでは、なかったんですけどね Σ(・□・;)



さて、ここからが本題です

おいらの身に起こったトラウマになるような悲惨なこと
ちょっと恥ずかしいけど、ご披露しましょう

まず、前回の記事の最後に書いた、ヒントの「管」は・・・

「尿管カテーテル」でした (*^^)v

こいつが、どんな悪さをしたのか?

おいら、入院も手術も初めてだったのは、すでに何度か記事に書きました
そして、この「尿管カテーテル」も、生まれて初めての経験でした

「尿管カテーテル」を、おちんちんに挿入されたのは、手術中だったので一切記憶にありません

手術が終わってベッドに戻されたときに、自分のおちんちんを手で触って「尿管カテーテル」が挿入されていることを確認しました
「尿管カテーテル」、最初のうちは、まったく気にならなかったんですが、とある態勢になった時に、異常事態が発生したのです

最初に、仰向けに寝かされていた時は、特に問題なし
次に、左向きになった時も、問題はありませんでした
問題が起こったのは、右向きに姿勢を変えてもらった時のことでした

右向きになった時に、急に、おしっこがしたくなったのです
「尿管カテーテル」が入っているのに、なんでおしっこがしたくなるの?

不思議でしょ?

ちょうど看護師がいた時だったので、「おしっこがしたいです」そう伝えたところ
「管が入っているので、そのままで大丈夫ですよ」って言われてしまいました

”そんなのわかってるわい!” 心の中では、そう思いながらも

「おしっこしたいです!おしっこしたいです!」おいらは、子供みたいにそう訴えることしかできません

さすがにおいらが何度も訴えるもんだから
看護師「座薬を入れましょうか?」って
座薬と尿意にどんな因果関係があるのか知りませんが、おいらとしては、どんな手段でも尿意が収まって欲しいだけなのです

「座薬、入れてください!」
おいらが、そう伝えると、すぐに座薬をいれてくれました

そのまましばらく尿意を我慢してたら
あ~ら不思議!
確かに尿意は、薄れてきたのです

とりあえず、ホッとしました
おしっこがしたいのに、おしっこが出来ない(出ない)苦しさを、この時に初めて味わいました
おしっこを我慢し続けて、放尿した時の爽快感は、何度も味わいましたけどね ( ´艸`)

もう、これで大丈夫かな?

一時は、そう思ったんですが・・・

座薬の効き目が切れてきたのか?
今度は、今まで平気だった仰向けでも、おしっこがしたくなってしまったのです

どうなってんだろう?おいらの膀胱!

ところが、仰向けから左向きに態勢を変えてみると、尿意がなくなるのです

おいらの想像ですが、態勢を変えると膀胱の中の管が微妙に動いて、膀胱の中の尿意センサーが刺激されて、おしっこがしたくなるんじゃないかと?

だとしたら、尿意を催さない態勢で、じっとしているのが賢明かも?
こうなったら、ずっと左向きで過ごす?

ってことで、しばらく左向きの態勢でじっとしてたんですが、やっぱり同じ姿勢のままでは無理がありました
そこで、おちんちんの位置に気を付けながら、ちょっとだけ仰向けに態勢を変えたところ

それでも、おしっこがしたくなってしまったのです

左に向いて尿意を抑え
その態勢が辛くなったら、ちょっとだけ仰向けになり
そこで、また尿意を感じたら、左向きに・・・

その繰り返しで、眠れぬ夜を過ごしたのでした _| ̄|○

一度、おしっこがしたくなった時に、少しちびったような感触がありました
出ちゃったかな?
そう思って、おちんちんの先に指をあててみたところ、おしっこが出た兆候はありませんでした

う~ん
どうなってるの?
おいら、頭がおかしくなったかな?

そのくらい気持ち悪かったです

手術した夜は、痛みで苦しむとばかり思っていたのに
まさか、おしっこが出せなくて(出なくて)、苦しむとはねぇ

まったくもって、想定外のことでした



5月22日(手術翌日)
ほとんど眠れないまま、ようやく朝を迎えました

朝のメディカルチェックは・・・

体温は、37.6℃(ちょっと高めでした)
そりゃ、熱も出るわ!

血糖値は、200を超えて、入院して初めてインスリンです(いや、生まれて初めてのインスリンです)
そりゃ、血糖値も上がるわ!

ところで、朝になって、尿意はどうなったか?

それは、相変わらずです
とにかく左にさえ向いていれば、尿意は感じませんでしたからね

だけど、左を向いていた時間が長かったので、左の腰のあたりが痛くなってしまいました
腰の手術をしたばかりなのに、尿意のせいでまた腰が痛くなるって、本末転倒じゃない? Σ(・□・;)

7時45分
朝食の時間です
丸一日ぶりの食事ですが、あまり食欲はありませんでした

それでも、頑張って食べないとと思って、食べやすくするために、電動ベッドの背もたれを動かしたところ
「おしっこしたい病」、また発症です
電動ベッドで体を起こしたら、今までで一番強烈な尿意でした

すぐにベッドを平らにして、左向きになって少し落ち着きましたが、そのせいで朝食はほとんど食べられませんでした_| ̄|○

8時30分ごろ
医師による回診がありました

この時に、腰に刺さっていた「血抜きのドレーン」が、外れました \(^o^)/
「尿管カテーテルも、外してくれませんか?」そう伝えたら、「それは看護師さんにしてもらってください!」だってさ

9時ごろ
看護師さん、登場!

「尿管カテーテル、抜きましょうか?」
待ってました、その言葉!

「お願いします!」
66歳のジジイが、若い看護師さんに懇願です ( ´艸`)

そしたら、すぐにするっと管を抜いてくれて
その時の気分は、おしっこを我慢に我慢して放尿したときの爽快感よりも、さらに数倍すっきりした感じでしょうか \(^o^)/



そんなわけで・・・

手術のトラウマは、「尿管カテーテルによって、尿意に苦しめられた!」でした

ちなみに、同室者に今回の件を聞いてみたところ、「尿管カテーテル」によって、尿意を感じることはなかったそうです
ってことは、やっぱりおいらは、特異体質なのかな?

そういえば、おいらは、普段から頻尿気味でして
日本とバンコクのフライトでも2回はトイレに行きます
本当は窓際に座りたいのに、隣の人に迷惑がかかるので、選択するのはいつも通路側なのです

頻尿気味の人は、「尿管カテーテル」は、要注意かも?

「おしっこがしたいのに、出せない(出ない)」
その苦しみといったら、尋常じゃなかったです

だから「尿管カテーテル」は、もう懲り懲り!

手術の痛みは、たいしたことなかったのに
「尿管カテーテル」、恐るべしです (*_*)

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コメント

>スイカさん
ありがとうございます。
無事に退院できました。
まさか「尿管カテーテル」にあんなに苦しめられるとは、考えにも及びませんでした。
そのせいか?手術の痛みはほとんど感じませんでした。笑
私も排便には、苦しみましたよ。
2~3日でなくて、ふん詰まりの状態でした。
頑張ってようやく出したら、うさぎのフンみたいのがコロッとでただけでした。笑
結構、悩まれている人が多くて、ある人は下剤をもらったり、ある人は浣腸したり、それでもダメな人は摘便してもらっている人もいました。
私は、なんとか自力で出すことが出来たので、何もされなくて助かりました。笑
いろいろ勉強できたので、糖尿コントロール入院して良かったです。
これからの生活に役立ちそうです。

退院おめでとうございます。
尿意カテーテル大変でいたね。記憶はあいまいですが、私は
そろほど苦しまなかった記憶があります。人それぞれですかね。
尿意より、大きい方が出なくて苦しみましたが。出口で硬いものが
栓をした感じでした。
これからは、糖尿のコントロールも必要になりそうですね。

>かりびーさん
全身麻酔の手術でも、すべてが尿管カテーテルを設置されるわけではないんですね?
少し安心しました。(もう2度とやりたくないので)
尿管カテーテルで尿意を訴えるのは、女性よりも男性の方が多いって看護師さんが言ってました。
尿意さえ感じなければ、尿が溜まっても自動的に排出されるだけなんで、何ら問題はないと思うんですが、さすがに今回は参りました。
手術の翌日に外してもらえて良かったです。
フットマッサージャーは、血栓予防だそうです。
フットマッサージャー、普通はしないんですか?
バンコクの私立病院の入院施設(個室)は、ホテルみたいで立派ですが、対応は、あまり細やかじゃないのかな?
予後のことまで考えると、日本で手術して本当によかったです。
まあ、日本でもタイでも病院によるとは思いますが。

実は過去に全身麻酔の手術か何度もしているのですが(骨折とかガンとか)、尿道カテーテルの経験はなく「そういうものなのか…」と驚きつつ読ませていただきました。

男性と女性では感覚的な相違もありそうですが、とりあえず1晩で外してもらえてよかったですね(#^^#)!

あと、フットマッサージャーがあるのがすごい!これも驚きでした。これだけでも日本で手術した甲斐があった気も。タイの方が費用高いけど、ここまで細やかな対応はないですよね。

>セントレアさん
こんにちは。
あんなに辛いことが起こるなんて、思ってもいませんでした。
ほんと、尿管カテーテルを抜いてしまいたかったです。
看護師から「無理やり抜いたら血だらけになるから、やめてくださいね!」って、念押しされていたので思いとどまりました。笑
尿管カテーテルを抜いた後に「ちょい漏れ」する人もいるんですね?私は、大丈夫でした。
ただ二日くらいは、おしっこする時に尿道にチクチクした痛みがありました。
あと、部屋に尿瓶を用意しておいてもらったので、初めて尿瓶をつかって用を足したりもしました。
尿瓶、わざわざトイレのために看護師を呼ばなくてもよかったので、重宝しました。笑

こんにちは、
尿意があるのにずっと我慢するのは大変ですね!
自分だったら勝手に尿管カテーテルを抜いてベットに・・・。
尿管カテーテルを抜くとほとんどの人は半日くらい「ちょい漏れ」するそうですが、oininさんは大丈夫でしたか?

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