バンコクでいったい何を探しているのか?
バンコクの部屋の窓から空を眺めていると、なぜか不思議と昔のことを思い出し時に感傷的になったりします。
時には子供の頃のこと。
時には母のこと。
時には会社員時代のこと。
懐かしくなったり、悲しくなったり・・・。
その都度、心が揺れ動く。
そして、
「俺は、なんで今バンコクにいるんだろう?」
そんなことが、ふと脳裏をよぎったり。
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おいらが会社を辞めたのは2014年12月31日。
56歳の時だった。
多少、人間関係はギクシャクしてたし、顧客の横暴さに辟易としていた部分はあったが、それが会社を辞めた理由では無い。
比較的順調な会社員生活を送っていたからね。
「なんで会社を辞めるの?」
「バンコクで暮らすんだ・・・。」
そんな答えでは、誰もが簡単には引き下がらない。
みんな「なぜバンコクなのか?」その理由を聞きたいのだ。
なんで?なんで?なんで?
もう煩いったらありゃしない。
「日本の暮らしに飽きたから・・・。」
「会社員生活に飽きたから・・・。」
これも一理あってそう答えてもいたが、これでもどうも納得性には欠けるみたい。
本当の理由をしつこく聞きたがった。
「レールに乗ったままの、決まりきった人生を送りたくなかった。」
「だから途中下車したくなっちゃったんだよね。」
う~ん、この答えも理解し難いみたい。
確かにバンコクで暮らす理由にはなっていない?
挙句の果てに、単なる変わり者の烙印を・・・。(笑)
だから、みんな勝手に憶測する。
「女遊びに決まってるじゃん!」
そう断定する人まででてくる。
タイ=女遊び
短絡的ですね。(笑)
はっきり言って、ほんの少しの興味しかないです。(笑)
じゃあ、なぜバンコク?
その答えは簡単。
「何となく必然で・・・。」なのだ。
言葉はまともに通じないし、食べ物は辛いし、空気は汚いし、いつも暑いし・・・。
悪いところばかり目につくんだけど、それが返って新鮮だったのかも。
そして何度もタイに来ているうちに、タイ人の知り合いも出来て、いつの間にか「将来、バンコクで暮らすこと」が、普通の感覚に。
それで、バンコクで実際暮らすようになったんだけど・・・。
最近、「俺、ここで一体何してるんだろう?」
そんなことを考えることも。
人間ってのは欲深で、欲していたものが手に入ると、それはすでに当たり前に。
そして、また次の「何か」を求めるんだよね。
■
「夢の中へ」の歌詞が思い浮かぶ。
♪探しものはなんですか
♪見つけにくいものですか
おいらは「次の何か」を探してるんです。
でも、それって簡単には見つけられないんだよね。
♪探すことをやめたとき
♪見つかることも良くある話で
そうかも知れないな~。
答えの無いものを探しているから、見つけられないだけ。
だからそんなものは探さないで、なすがままでいいんじゃない?
そう言われてるような気がする。
バンコクの空をボケーと眺めながら、そんなことを考えている、おいら。
きっと人生が終わるまで、ずっと「次の何か」を、探し続けている気がする。
それって、きっと「おいらの人生における忘れもの」なんだよね。
だから見つけても見つけても、次から次へと探してる。
探さなくなった時は、人生終焉の時。
うん、絶対にそうだ!
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