母さん、リハビリに只今苦戦中!
クモ膜下出血で倒れ手術が成功したと思った矢先に肺炎を併発し、生死の境をさまよった母ですが、現在はリハビリに取り組むまでになりました。
自分はと言うと、それを見守るために、病院通いがルーティン化して規則正しい生活を送っています。
リハビリ病棟に移って、約2週間が経過したわけですが、相変わらずボケボケの状態は変わりません。
「せん妄」による一時的な症状だと思っていたのに、もしかして「認知症」かも・・・。
そんなことを考えてしまう、今日この頃です。
トンチンカンな会話でも、会話が出来る喜びを実感しているところですが、それも今のうちだけでしょう。
「認知症」の介護は、かなり大変らしいことは、刷り込み済みですが、実際の介護はこれからです。
未知の世界に飛び込んでいくわけで、これからどんな困難が待ち受けているのか?
「恐ろしくもあり!」ってとこでしょうか。
■
リハビリ中の母、今どんなことをしているかと言うと・・・。
理学療法士(PT)と作業療法士(OT)により、ベットから車イスに移動し、主に立つこと、歩くことを中心に訓練しているところです。
もちろん、今は母が自分の意思で、車イスに移動したりとか、立ち上がることなど出来ません。
だからPTさんやOTさんは一苦労です。
「起きますよ、頭を上げてください。」の声掛けに、「はぁ~い」と返事はするものの、一向に頭を上げようとはしません。
「頑張れますか~?」の声掛けにも、調子よく「頑張れますよ~」なんて言ってますが、口先ばかりで、頑張る姿勢は見えません。w
何とか母の意思で起き上がらせようと、何度も声を書けますが、母は生返事ばかり・・・。
しまいには眼がとろ~ん。
「起きて下さい!起きて下さい!」
そんな声掛けには、眼がシャキーンと開きます。
そしてまた「頭を上げてください!」の声掛けに「はぁ~い」の生返事。
「こりゃ~、根気が無ければ勤まらん仕事だな~」なんて、妙に感心している自分なのでした。w
そして、最後はPTさんやOTさんの力技が炸裂します。w
無理やり起きあがらせるしかありませんからね。
そんなことでようやく車イスに座らされる母。
何事が起きたのか?そんな驚きととぼけた顔に、こちらは思わず笑ってしまいます。
「立ち上がる」訓練では・・・。
リハビリ師の「私に肩につかまってください!」の声掛けに、一時的には肩に手をやるものの、
すぐに、リハビリ師の作業着にあるポケットの中が気になるのか、そこに手を差しこんでモゾモゾ・・・。
「そこじゃないです!私の肩につかまってください!」って言われて、「肩に手をやるものの、またポケットの中をゴソゴソ・・・。
母の意識は「立ち上がる行為」はそっちのけで、自分が気になるところに意識が集中しているようです。
「リハビリ師の心、母知らず。」って感じです。w
それでもリハビリ師さんは慣れたもので、最後は母のパジャマのズボンを持って、やっぱり力技です。
無理やり立たせたり、座らせたり・・・。
それを何度も何度も繰り返すわけですが、傍で見ている自分、母はリハビリ師にただ身を任せているだけで、何をやっているのかさえ、わからないんじゃないかな?
だって、どう見たって足腰に力が入っていないですから・・・。
こんな状態では、当分オムツは外れそうにないかな?
せめて退院までには、オムツ生活からさよなら出来るまでに回復してくれたらいいんですけどね。
それともう一つの心配ごとは「食べること」です。
この訓練には言語聴覚士(ST)さんが、主に訓練をしてくれているんですが、いまだ上手に飲み込み(嚥下)が出来ません。
相変わらずのペースト食で、「完食することもある」とは聞いているんですが、自分が介助する時は、まったく食べない時もある・・・。
美味しくないから食べないのか?
お腹が空いていないから食べないのか?
食べたいけど、飲み込めないのか?
「母さん、教えてくれよ!」
「もし、美味しくないから食べられないなら、何が食べたいか言ってくれよ!」
そんな心境です。
口から食事が取れないと、点滴で栄養補給をしなければなりません。
病院の基準では、50%以上食事が取れれば、点滴はいらないんだそうです。
だから、自分が介助する時もこの50%を目途に、食べさせようと努力はしているんですが、中々うまくいきません。
点滴になってしまうと、母の場合点滴を打つ血管を探すのが大変難しいんだとか。
足に手に、いくつもの点滴痣が出来ています。
一発で点滴が入ればいいんですが、何度も何度も刺されるもんで、そのたびに「痛い!痛い!」の悲鳴を上げています。
だから何とか点滴を避けさせたい。
「半分以上食べてね。そうすれば痛い想いをしなくて済むんだよ!」
介助のたびに母の耳元で囁きますが、「子の心、親知らず!」なんですよね~。
そんな日々の繰り返しです。
まだまだ先が思いやられます。
今日は、点滴を打たれなければいいな~。
だけど昨晩の食事、ほとんど食べなかったから、今日は点滴かな~。
そんな心配をしながら、今日も午後から自分のルーティンワークとなった、病院通いへ。
行ってきま~す。
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コメント
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>招き猫の右手さん
母の容態が少しずつ良くなって来ているので、気持ちにもだいぶ余裕が出来て、ぼとぼちですがブログも書き始めています。
近しい人が病気になったり介護が必要になったりすることは、どこかで覚悟しておいた方がいいですね。
これからのことはまだ未知数ですが、慌てず騒がず自然体で母の病と付き合っていくつもりです。
投稿: oinin | 2016年6月12日 (日) 23時19分
どうもです。ブログ再開されていましたか。
お母さん、すこしずつ良くなっているんでしょうか。
僕には何もできませんが、応援しています。
おそらく僕にとっても将来他人事ではないです。
投稿: 招き猫の右手 | 2016年6月12日 (日) 22時41分
>太陽さん
費用のこと、気になりますよね。
自分も一体いくら掛るんだ?と、戦々恐々としていました。
ここに来てだいぶ見えてきたので、近々アップさせていただきますね。
生あるもの必ず迎えるのが「死」ですが、それに至る経緯は様々です。
突然死もあれば長期療養や長期介護など・・・。
結局誰かに迷惑をかけるわけで、少なくともその準備はしておきたいものですね。
投稿: oinin | 2016年6月11日 (土) 08時32分
本当に、毎日お疲れ様です!
以前に投稿させてもらいましたが、私の両親は早い時期に亡くなっているので、「看病」の体験、苦労は
していませんが、だいたいですが看病の想像はできます。
自分自身も遅かれ、早かれ、その時を迎える(脳梗塞、脳溢血、心臓、認知等)事と思います。
もし、今後のブログですが宜しかったら、どのくらいの費用が掛かっているのか?また必要なのか?
教えて頂ければ幸いです。
私は、極力ですが、親族に迷惑を掛けたくありませんので、なるべくある程度のお金を残していきたいなと
考えていますので、参考程度で良いですから、もしブログに記述できるのであれば、お願いします。m(_ _)m
投稿: 太陽 | 2016年6月10日 (金) 23時59分