今から8年ほど前のバンコク旅行が、移住を考え始めたキッカケではありますが、その当時は会社員生活に不満は無かったし、独身貴族を謳歌していました。
一方、その頃から「海外でのロングステイ」や「年金生活者の海外移住」が、頻繁にメディアに取り上げられ、「定年後にはタイへ移住してもいいかも」と、漠然とではありますが海外移住に憧れを感じ始めていました。
それでも、定年までは仕事を続けることに何の疑問ももっていませんでしたし、それが当たり前のことと思っていました。
それが、定年前の退職を意識し始めたのが、今から4年くらい前で、ちょうど仕事に面白味を感じなくなってきた頃です。
「何故、定年まで勤めるのか?」
そんな疑問を持ち始めました。
自分が健康でいられるのは、いつまでなんだろうと・・・。
父親は自営業者だったのですが、亡くなったのが、ちょうど60歳のときでした。
会社員だったら、ちょうど定年の歳ですね。
もし、自分が父親と同じ歳で亡くなるとしたら、あまりにつまらない人生じゃないのか?
そう考えたら、定年まで勤め上げる意義がまったく無くなってしまいました。
そして、「いつ会社を辞められるか?」の思考に切り替わりました。
そこで、問題になるのが、やはり「資金」ですね。
一生カネに困らない生活をするには、いくら必要なんだろうかと・・・。
まずは自分の生活費を具体的に知る必要がありました。
それまでは、湯水のごとく散財していましたから、年金を受給するまで会社を辞められないのは明らかでした。
そこで始めたのが「家計簿をつけること」そして「節約して貯蓄をすること」でした。
まずは、明確なロードマップを作成します。
自分の場合は、退職年齢を58歳、それまでに3,000万円貯蓄することを目標に設定しました。
当時、貯蓄は1,000万円ほどはありましたから、実質は2,000万円の貯蓄です。
年換算で約330万円。
約30年間の会社員生活で、わずか1000万円の貯蓄しか出来なかったわけですから、自分にとってはかなりハードルが高い設定ですが・・・。
そして、そこからケチケチ生活の始まりです。
まずは、ゴルフは一切やめることにしました。これは簡単でした。
ゴルフは付き合いですることが多く、仕事の延長のようなものでしたから、組織変更で部署が変わったタイミングで止めました。
(「付き合い悪いよ~」なんて、言われたりしましたが・・・。)
それと、ギャンブルですね。これは、そんなに負けているようには感じていなかったのですが、結果的にはやはり出費が多かった。これも一切止めです。
あとは、タバコ。これはタバコの値上がりと同時に止めです。
これは、結構苦しかったな~。
残った大きな支出は旅行。
こればかりは止めるわけにはいきません。何も楽しみが無くなってしまいますから・・・。
出費としては一番大きいんですがね。
細かいところでも、必要なもの不要なものを意識することや、ものを買う場合でも極力安いものを選んで買っています。でも、同僚と一緒にいるときは、それを見せないことを常に意識していました。変なプライドです。
家計簿をつけ始めると、これが結構楽しいんですね。
先月よりも今月どれだけ節約できたか?
来月はもっと、節約しよう!
なんて、今まで考えたこともなかったのに・・・。
結果、このケチケチ生活だけでは、目標の貯蓄は出来ませんでした。
と、言うより58歳に到達する前に退職することになりましたから・・・。www
貯蓄額が目標に達せず、しかも退職年齢も2年ほど早まってしまったので、自分が想像していた「退職後のゆとりある生活」は、厳しいかもしれません。
でも、今では「それもまた楽し!」です。
家計簿をつけ始めたことで、「キリギリス生活」から「蟻の生活」に変わりました。
そして、人生の終わりが見えてきたら「キリギリス生活」に戻るつもりです。
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